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2020.06.061.虫歯・歯周病 “歯茎のできもの” 放置していませんか?

こんにちは✨

歯科衛生士の今井です😊

今日は”歯茎のできもの”についてお話ししますね!

 

歯茎の腫れの症状は様々ですが部分的にプクッと腫れるできものは “サイナストラクト” (フィステル) です。

“サイナストラクト” とはニキビのように白く根っ子の先の辺りに出来ます。指で押すと膿がでてくることがあります。

通常痛みを伴わないですが、体の免疫力が低下した場合、ストレスや疲れが溜まると痛みだすことがあります。

 

 

~原因~

根尖性歯周炎(歯の根っ子の先端におきる炎症)が原因で根っ子の先端に膿がたまります。

歯茎の表面がプクッと白く膨らみます。

 

~根尖性歯周炎の主な原因~

①神経まで達した虫歯

虫歯が進行して神経が壊死した場合。

放置しておくと歯根の先に膿がたまり、サイナストラクトができる。

 

②精度の低い根管治療

根管治療の精度が低く細菌の取り残しがあると、後に細菌が増殖して再発する場合。

根管治療のやり直し(感染根管治療)

 

③外傷

事故や転倒によって神経が壊死した場合。

 

④根破折

歯ぎしりや食いしばりによって過剰な力が加わると、外部からの衝撃により歯根が折れたりする事があります。

破折した部分から細菌が入りサイナストラクトができることもあります。

 

 

~放置する?~

サイナストラクトは「できる▶︎消失する▶︎またできる」といった再発を繰り返すことがあります。

痛みがないこともありますが放置はお勧めできませんので、できるだけ早めの適切な治療を受けるようにしましょう。

 

 

 

~治療方法~

歯根の先に膿が溜まっているので細菌を徹底的に除去する必要があります。

 

①根管治療・感染根管治療

一度根管治療されている方は被せ物を外して再び根管治療をしていきます。

そうでない方も虫歯が進行して神経が壊死している場合は根管治療が必要になります。

 

②歯根端切除術

名前の通り、歯の根っこの先を切除する方法です。これは難症例の場合です。

一般的には歯の頭の部分から細菌を除去していきますが、この場合は歯の根っこの部分から細菌を除去していきます。

 

 

 

~サイナストラクトと口内炎~

サイナストラクトは痛みがないですが、体の免疫が低下した場合、疲れやストレスがあると痛みが出ることがあります。

口内炎は強い痛みの症状が現れます。

サイナストラクトは押さえると膿が出てくる事がありますが、口内炎は膿が出ません。

 

 

~サイナストラクトと歯周病~

サイナストラクトも歯周病も歯茎から膿がでる症状があります。その見分けかたのポイントは膿の出る場所です。

サイナストラクトは歯根の先端に膿が溜まるのでその付近の歯茎がプクッと腫れます。

その後行き場を失った膿みが膨らんだ箇所に孔をあけて排出します。

歯周病は歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)から膿が溜まるので、歯周ポケットから膿が出ます。

 

 

沢山お伝えしましたが、お口の中で些細な出来事、違和感といった症状があれば何でもお聞きくださいね😌✨