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2024.05.16カテゴリ01 フッ素はどうして歯にいいの?🦷
皆様お久しぶりです!
バウムクーヘン歯科クリニック
歯科医師の江端亮太です!
GWも終わって皆様いかがお過ごしでしょうか?
目にも鮮やかな緑。清々しい晴れの日☀
一方、天気も体調も崩しやすい時期です。
五月病に負けず、体調に気をつけて、
程々に頑張っていきましょう🤗
さて、本日のお題は「フッ素」
フッ素…って聞いても
「なんか歯磨き粉に入っているもの」
くらいのイメージが強いと思います💭
非常にざっくりとですが、
今回は「フッ素」について説明していきたいと思います🧐
フッ素(F)とは、自然界に広く存在する原子番号9の元素です。
周期表としては「ハロゲン」と一括りにされ、
同じ括りの元素としてはお塩🧂の成分の塩素(Cl)や、
イソジンとかに入っているヨウ素(I)が有名です✨
自然界では土壌に最も多く含まれ、他にも海水など、
さまざまなものに含まれます。
また、緑茶やウーロン茶、海産物、お肉、野菜、果物など
色々な飲食物にも微量に含まれています。
また加工品としてはくっつかないフライパンに
コーティングされているポリテトラフルオロエチレン、
通称テフロンや、古い冷房に使われていた
フロンガスもフッ化物です。
ご飯がこびりつかない炊飯器も内側には
テフロン加工をしている場合が多いです。
余談ですが、テフロン加工のフライパンは
鉄製フライ返しなどを使うとコーティングが剥がれて
ダメになりやすいのでご注意を…⚠️
歯磨き粉の成分としてはフッ化ナトリウムとして、
あるいはモノフルオロリン酸ナトリウム
などの形で添加されています。
では、なぜ歯磨き粉が歯に良いかを
説明していきたいと思います👨🏻⚕️
歯磨き粉の中には上記のフッ化化合物が
「有効成分」として添加されています
フッ化化合物は塩が水に溶けるように液体化し、
フッ素イオンとそれ以外に分かれます。
このフッ素イオンが、
①歯の主成分となるハイドロキシアパタイトという
物質に取り込まれ、フルオロキシアパタイトと呼ばれる
酸に強い成分に変化させる
②フッ素イオン自体が持つ抗菌作用で菌の活動を抑制する
③歯質からのリン、カルシウムの流出を防ぎ、
虫歯の進行を抑制する
と、主に三種の効果を発揮して虫歯を予防するのです🦷
中毒等も起こす薬剤ではありますが、
歯磨き粉チューブ一本全部飲むなどの事をしなければ
全く問題はありません🙆🏻♂️
歯磨き粉には先ほども述べた通りフッ化ナトリウムとして、
あるいはモノフルオロリン酸ナトリウムなどの形で、
薬剤としての効果を発揮する成分、
「有効成分」と称されて添加されています。
実に90%以上の歯磨き粉はフッ化物が入っているのです。
皆さんのお手持ちの歯磨き粉はいかがでしょうか?
歯を磨いている最中に、どんな成分が入っているか、
気が向いたら確かめてみてください👀
ちなみにですが、当院ではメインテナンス時、定期健診時に
フッ素添加剤を直接歯に塗る「フッ素塗布」
を行っております🪥
メインテナンス、定期健診も継続して来ていただいて、
しっかり歯を守っていきましょう!