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2024.06.13カテゴリ01 虫歯菌の種類をご紹介します😈

みなさんこんにちは!

歯科医師の岡井です!

 

ついに6月に入り、

梅雨がやって参りました☔️

 

雨に鬱蒼とした気分になる日々ですが、

僕の大好きな花の紫陽花が咲き揃う時期でもあるので、

ちょっぴり好きな季節でもあります😊

 

 

さて、今回は虫歯を引き起こす細菌について

お話したいと思います!

 

まず、虫歯菌がどのようにして

虫歯を引き起こしているかというと、

糖を分解して酸を出し、

歯のエナメル質を溶かしています🦷😈

 

よく、「甘いものを食べると虫歯になる」というのは、

この虫歯菌の性質が由来です!

 

では虫歯菌は、どのような種類があるのでしょうか?

種類としては約10種類挙げられますが、

その中でも中心的な役割をしている

3種類を紹介していきます🤲

 

①ミュータンス菌

正式名称は

「ストレプトコッカス・ミュータンス」です。

うーん、何かの呪文のようですね🪄︎︎

 

 

この細菌は僕達が摂取する食べ物や

飲み物に含まれる糖分を栄養にして増殖し、

その際に菌の周囲にネバネバの不溶性グルカンという

糊(プラーク)のような物質を放出します。

 

そして、同時に乳酸も作り出します。

そうするとプラークの中は酸性になり、

エナメル質はどんどん溶けてしまいます🥲

 

この歯が溶ける状態がずっと続くと、

ついには穴があいてしまって、

いわゆる「むし歯」ができてしまいます😈

 

②ソブリヌス菌

正式名称は

「ストレプトコッカス・ソブリヌス」です。

 

あれ?さっきのミュータンスと名前が似てない…?

と思ったそこの貴方!

中々鋭いですね 😎✨

 

このソブリヌス菌はミュータンス菌と同様に

不溶性グルカン、乳酸を作り出す能力があります!

 

しかしミュータンス菌以上に、

不溶性グルガンを作る能力、

酸性の環境下や、酸素や糖が全くない飢餓状態でも

酸を作ることができる力が強いという研究報告があります!

 

いうなればミュータンス菌の強化版という訳です💪

 

③ラクトバチルス菌

正式名称は

「ラクトバチルス アシドフィルス」です。

 

この菌は腸内にいると身体に良い働きをする善玉菌ですが、

お口の中ではミュータンス菌によって作られた虫歯に定着して

虫歯をどんどん進行させる働きをします😨

 

ラクトバチルス菌はミュータンス菌同様に

強い酸を作り出しますが、

表面がツルツルした歯には着きにくいのです。

 

なのでこの菌は他の菌が作り出した

「不溶性グルカン」や酸でザラザラになったエナメル質に

付着する事で虫歯の進行を助長してしまいます😈

 

以上が虫歯菌の主な3種類なのですが、

それぞれの菌を役割として見てみると、

ミュータンス菌、ソブリヌス菌が虫歯の原因となり、

細菌の住処をどんどん広げて、

ラクトバチルス菌が出来た虫歯を大きくする役割を

行っていると言えます☠️

 

傍迷惑なチームワークですが、

このような細菌たちの働きで

僕達の歯は虫歯となってしまう訳です🥲

 

しかもこの虫歯、

ご自身では気づきにくい場所に出来やすいのです…

 

なので歯科医や衛生士による定期的なチェックによって

虫歯の有無を確認する必要があります🔎

 

皆様もバウムクーヘン歯科でお口の検診、

メインテナンスを受けてみてはいかがでしょうか✨