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2025.02.13カテゴリ01 むし歯のメカニズムを分かりやすく解説します😈
こんにちは!
歯科医師の大田です。
先日、
「もしも猫展 猫が人だったら 人が猫だったら」
に行ってきました。
猫好きにはたまらない世界観で、
もし自分が猫だったら…
なんて考えながら楽しみました。
ユーモアたっぷりの作品が多くて、
ついニヤニヤしてしまいました😻
さて、今日はむし歯ってどうしてできるのか
についてお話ししてみたいと思います!
「歯磨きをしないと虫歯になるよ!」って
子どもの頃から言われてきたけど、
そもそもむし歯ってどうやってできるの?
と思ったことはありませんか?
食べ物が歯についただけでは
むし歯にはなりません。
じゃあ、何が原因なのか?
この記事では、
むし歯ができるメカニズムを
できるだけわかりやすく解説します!
<むし歯ができる4つの条件>
むし歯は、「細菌」「糖分」「歯の質」「時間 」の
4つが揃ったときに発生します。
この4つの要素は
「カイスの輪」と呼ばれていて、
どれか1つでも欠ければ
むし歯はできにくくなります。
①細菌(ミュータンス菌)
むし歯の元凶は ミュータンス菌 という細菌。
この菌は 歯の表面にくっついて、
糖分を分解して酸を作る 性質があります。
酸が出ると、
歯が少しずつ溶けてしまうんです。
②糖分(細菌のエサ)
細菌が酸を作るためには、
エサになる糖分が必要です。
特に砂糖(ショ糖)は
ミュータンス菌の大好物。
甘いものをよく食べる人ほど、
むし歯になるリスクが高くなります。
③ 歯の質(歯の強さ)
歯の硬さや質によっても
むし歯のなりやすさは変わります。
例えば、生まれつき歯が弱い人や、
フッ素が足りていない人は
酸に負けやすい 傾向があります。
でも、フッ素を使ったり、
しっかり歯磨きをすることで
歯を強くすることも可能!
④時間(酸が歯を溶かす時間)
むし歯は 一瞬でできるものではなく、
じわじわと進行します。
食べカスが長時間口の中に残ると、
細菌がずっと酸を出し続け、
やがて歯に穴があいてしまいます。
<むし歯ができるメカニズム>
じゃあ、具体的にむし歯って
どうやって進行するのか?
流れを見ていきましょう!
①食事をすると細菌が糖を分解
甘いものや炭水化物を食べると、
ミュータンス菌が「やったー!」
とばかりに糖をエサにして活動開始。
②酸が発生して歯を溶かし始める(脱灰)
細菌が糖を分解すると酸が発生し、
歯の表面(エナメル質)が
じわじわ溶けていきます。
これを「脱灰(だっかい)」と言います。
③唾液が歯を修復しようとする(再石灰化)
でも、唾液には 酸を中和して、
溶けた歯を修復する「再石灰化」
という働きがあります。
だから、ある程度なら自然に治せるんです!
④酸の攻撃が続くと歯に穴があく(むし歯)
しかし!
甘いものをダラダラ食べたり、
歯磨きをサボると、酸の攻撃が止まらず、
歯がどんどん溶けて
最終的には穴があいてしまうんです…。
<むし歯を防ぐには?>
むし歯を防ぐためには、
次のポイントを意識することが大事!
✅ 食べたら歯を磨く!
特に寝る前の歯磨きは超重要!
夜は唾液の量が減るので、
酸がずっと歯にダメージを与え続けることに…。
✅ 間食を控える!
ちょこちょこ食べると、
口の中が酸性の時間が長くなってしまうので、
できるだけ食事の回数を決めて、
間食は控えめに!
✅ フッ素を取り入れる!
フッ素には歯を強くし、
むし歯になりかけの部分を
修復する効果があります。
フッ素入りの歯磨き粉を使ったり、
定期的に歯医者さんで
フッ素塗布をしてもらうと◎
✅ 定期検診を受ける!
初期のむし歯は痛みがないので
気づきにくいけど、
歯医者さんならすぐに見つけてくれます。
定期的にクリーニングを受けて、
むし歯を予防しましょう!
むし歯は「細菌」「糖分」「歯の質」「時間」
の4つの要素がそろうことで発生します。
特に、ミュータンス菌が糖を分解して酸を出し、
歯を溶かすのが虫歯のメカニズム。
でも、歯磨き・フッ素の活用・食習慣の見直しを
しっかりすれば、むし歯は防ぐことができます!
健康な歯を守るために、
今日からできることを始めてみましょう!