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2025.05.08カテゴリ01 「訪問歯科診療」をご存じですか?🚙
こんにちは🍀
歯科医師として日々診療にあたっている
山本遥です😊
今回は、私が携わっている
「訪問歯科診療」について、
現場で感じているやりがいや
課題について綴ってみたいと思います。
訪問診療とは?🤔
訪問歯科診療とは、
高齢や障がい、
病気などの理由で通院が困難な患者さんのもとへ
歯科医師や歯科衛生士が伺い、
口腔ケアや治療を行う診療形態です。
介護施設やご自宅などが主な訪問先になります。
訪問診療のやりがい
- 「ありがとう」が直接届く距離感
病院やクリニックと違い、
患者さんの生活の場にお邪魔する
訪問診療では、一人ひとりの“暮らし”に
寄り添った医療が求められます。
「痛くなくなった」
「ごはんが食べやすくなった」
そんな言葉をその場でいただける瞬間は、
何にも代えがたいやりがいです。
- 人生に寄り添う医療のかたち
訪問先では、患者さんの生き方や
ご家族の想いに触れる機会も多く、
ただ口腔の治療をするだけでなく、
“その人の人生の質を支える”という
大きな使命を感じます。
最期まで「自分らしく生きる」ために、
口から食べられる喜びを守る――
訪問診療には、
そんな深い意義があると日々実感しています。
- 多職種連携の学び
訪問診療では、
医師・看護師・ケアマネジャー・ヘルパーさんなど
多くの職種の方と連携します。
職種を超えてチームで動くことで、
より広い視点を持って患者さんと
向き合えるのも、大きな魅力です。
訪問診療の課題
- 設備や環境の制約
訪問先によっては照明が暗かったり、
診療スペースが限られていたりと、
医院とは違う制約が多くあります。
ポータブルユニットなどの機材を駆使しながらも、
限られた中で最大限の治療を行う
工夫が求められます。
- 時間管理・移動の負担
訪問診療は移動時間が大きな
ウェイトを占めるため、
1日に診られる患者数にも限りがあります。
- コミュニケーションの難しさ
認知症のある方や、
意思疎通が難しい患者さんと接する機会も多く、
「何を伝えたいのか」「どこが本当に痛いのか」を
丁寧に読み取る力が求められます。
ご家族や介護職の方との連携が不可欠であり、
単なる治療ではない“信頼関係”が重要です✨
それでも、訪問診療を続けたい理由…
訪問診療は、決して効率の良い仕事ではありません。
でも、そこには確実に“人の温度”があります。
患者さんが少し笑顔を見せてくれたとき、
ご家族が「来てくれてよかった」と
言ってくださったとき、
私自身が「この仕事を選んでよかった」と心から思えます🕊
歯科医師として、ただ口の中だけを見るのではなく、
「その人らしい暮らし」を支える一員でありたい――
そんな想いを大切に、これからも訪問の現場に
向き合っていきたいと思います😊
読んでいただき、ありがとうございました。